文献詳細
カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・26
大腸
文献概要
はじめに
腹腔鏡下手術の発達とともに,大腸疾患に対しても多くの施設で腹腔鏡下手術が取り入れられるようになった,また大腸内視鏡検査や超音波内視鏡,CT scanなどの診断能の向上によって,悪性疾患であっても腹腔鏡下手術の適応となる症例も増加している1).筆者らはこれまでに80例の大腸疾患に対して腹腔鏡下手術を施行してきた.内訳は,良性疾患が20例,悪性疾患が60例と悪性疾患が多くを占めていた.悪性疾患の中には進行癌が21例含まれているが,再発はみられていない(表1).
本稿では,S状結腸進行癌に対するD3郭清を伴うS状結腸切除術の手術手技について詳述する.
腹腔鏡下手術の発達とともに,大腸疾患に対しても多くの施設で腹腔鏡下手術が取り入れられるようになった,また大腸内視鏡検査や超音波内視鏡,CT scanなどの診断能の向上によって,悪性疾患であっても腹腔鏡下手術の適応となる症例も増加している1).筆者らはこれまでに80例の大腸疾患に対して腹腔鏡下手術を施行してきた.内訳は,良性疾患が20例,悪性疾患が60例と悪性疾患が多くを占めていた.悪性疾患の中には進行癌が21例含まれているが,再発はみられていない(表1).
本稿では,S状結腸進行癌に対するD3郭清を伴うS状結腸切除術の手術手技について詳述する.
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