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特集 消化器の“前癌病変”と“ハイリスク病変”
胆嚢小隆起性病変と前癌病変
著者: 今岡洋一1 松代隆1
所属機関: 1東北労災病院外科
ページ範囲:P.203 - P.207
文献購入ページに移動 前癌病変は胆石症,膵・胆管合流異常などのいわゆるハイリスク病変と,良性腫瘍性病変ないし癌化の中間段階にある病変とに大別されるが,後者に相当する腺腫,過形成ポリープ,腺筋腫様過形成等の胆嚢小隆起性病変について,癌との関連,診断法,治療方針等について概説した.臨床上最も高頻度にみられるコレステロールポリープとの鑑別は大きさ,表面の性状,内部エコーなどから行うが時に鑑別困難例も経験される.胆嚢小隆起性病変の手術適応は超音波所見および大きさをもとに判断する.手術は腹腔鏡下に安全かつ容易に行いうるが,慎重な適応決定のもとに,無意味な手術を万が一にも行うことのないようにすべきである.
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