文献詳細
抗生物質によるエンドトキシン血症・2
文献概要
はじめに
今世紀前半,抗生剤使用によりエンドトキシンが放出され,生体に有害な影響を与える問題点がすでに指摘された1).にもかかわらず,その評価は27年を経た1978年に再評価され2),さらに5年以上の経過があって再再度注目され評価,検討が盛んになった.その背景には,Shenep3)が述べているように,それまでの抗生剤の効果は十分満足のいくものであり,副作用に対してまで注目される環境になかったと思われる.
1980年代に入り,Zieglerら4)によりグラム陰性菌敗血症治療として,E.coliに対する抗血清治療の有効性が報告された.つまり,抗生物質やsupportive care単独で助からない病態が,エンドトキシンの抗血清で助かるという事実が証明されたと考えられる.
今世紀前半,抗生剤使用によりエンドトキシンが放出され,生体に有害な影響を与える問題点がすでに指摘された1).にもかかわらず,その評価は27年を経た1978年に再評価され2),さらに5年以上の経過があって再再度注目され評価,検討が盛んになった.その背景には,Shenep3)が述べているように,それまでの抗生剤の効果は十分満足のいくものであり,副作用に対してまで注目される環境になかったと思われる.
1980年代に入り,Zieglerら4)によりグラム陰性菌敗血症治療として,E.coliに対する抗血清治療の有効性が報告された.つまり,抗生物質やsupportive care単独で助からない病態が,エンドトキシンの抗血清で助かるという事実が証明されたと考えられる.
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