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臨床研究
穿孔性十二指腸潰瘍に対する腹腔鏡下手術—単純閉鎖十大網被覆法と大網充填被覆法の比較
著者: 福田直人1 石山純司1 春日井尚1 宮島伸宜1 丸野要1 山川達郎1
所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院外科
ページ範囲:P.383 - P.386
文献概要
穿孔性十二指腸潰瘍の治療方針として,従来は広範囲胃切除術や迷走神経切離術に代表される潰瘍根治術が中心であったが,強力な抗潰瘍薬の普及に伴い,最近では治療方法が大きく変化している1,2).すなわち,穿孔部閉鎖術に代表される穿孔性腹膜炎の治療のみを外科的に行い,潰瘍自体は薬物療法で治す方法が一般的になりつつある.このような背景のもと,われわれは穿孔性十二指腸潰瘍に対するminimally invasive surgeryとして,腹腔鏡下穿孔部閉鎖術を1993年1月より適用してきた3).当初は,鏡視下に穿孔部の単純閉鎖と大網の被覆を行っていたが,最近では穿孔部に大網を直接縫着させる充填被覆法を用いている.そこで,腹腔鏡下大網充填被覆法の実際と自験例の成績について検討を加えた.
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