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臨床報告・1
術前に内視鏡で診断しえた回腸の多発性悪性リンパ腫による腸重積症の1例
著者: 乳井誠悦1 長内宏之1 大庭滋理1 増岡秀次1 江端俊彰1 吉田幸成2
所属機関: 1札幌外科記念病院外科 2札幌外科記念病院内科
ページ範囲:P.399 - P.403
文献購入ページに移動消化管原発の悪性リンパ腫は比較的稀であるが,そのなかで回腸末端部は好発部位とされている.また成人の腸重積症は全腸重積症の5〜10%を占めるとされ1),器質的疾患が原因となる場合が多い.われわれは術前に診断された回腸末端部の多発性悪性リンパ腫を先進部とする腸重積症に対して腸管切除術を行い,術後の化学療法が奏効した1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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