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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻4号

1997年04月発行

特集 膵瘻の予防・治療のノウハウ

膵液漏出を膵瘻とするために

著者: 岡正朗1 上野富雄1

所属機関: 1山口大学医学部第2外科

ページ範囲:P.441 - P.444

文献概要

 膵外に漏出した膵液は適切なドレナージにより体外へ誘導されると.3〜4週間で瘻孔を形成し外膵液瘻となる.本稿では膵瘻とは外膵液瘻を指すものとし,膵に関連する手術における漏出膵液を膵瘻をするための諸家および当科における工夫について紹介する.膵切離後のある程度の膵液漏出は許容され得ると考えられるが,適切なドレナージが行われる限り,純粋膵液瘻の約80%は自然に閉鎖するとされている.漏出膵液を膵瘻とするためには,①漏出する膵液をできる限り最小限に抑え,②遊離腹腔内への拡がりを防ぎ,③体外へ適切に誘導路を確保してやること,が原則であり,特に適切なドレーン留置を強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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