icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻4号

1997年04月発行

特集 膵瘻の予防・治療のノウハウ

膵尾部切除における膵液漏出・膵瘻とならないための工夫

著者: 高橋伸1 玉川英史1 富川盛啓1 斎藤淳一1 相浦浩一1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.445 - P.450

文献概要

 膵液漏は膵手術後における合併症のなかで最も頻度が高く,いったん発生すると腹腔内膿瘍,腹腔内出血などを起こしやすく,外科医にとっては厄介な現象である.膵尾部切除では膵断端の主膵管や,更に細い膵管からの膵液の漏出が問題となる.膵断端の処理には種々な方法があるが,膵液漏を0%にすることは残念ながら不可能である.筆者らは術直後のある程度の膵液漏出は避けられないと考えており,膵液をいかに体外にドレナージするか,すなわち腹腔ドレーンの入れ方がポイントであると考えている.不幸にして合併症が生じた場合にも治療に役立つドレーンを入れるべきである,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら