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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻4号

1997年04月発行

特集 膵瘻の予防・治療のノウハウ

膵瘻の合併症は

著者: 細谷亮1 小切匡史1 今村正之1

所属機関: 1京都大学医学部第1外科

ページ範囲:P.487 - P.491

文献概要

 膵瘻は種々の原因で起こるが,急性の術後膵外瘻で感染も活性化もしていない純粋膵液が少量みられる膵瘻の多くは保存的治療で自然閉鎖する.複雑膵瘻で腸液や胆汁を混じ活性化膵液が周辺臓器を溝化したり感染が合併した場合には,腹腔内膿瘍や血管破綻による術後出血などを合併することがある.いったん膵瘻が発生した場合には,適切なドレナージと保存的療法により膵瘻合併症を起こさないように慎重に管理することが大切である.また,経過中に腹腔内大量出血をきたす可能性があることを常に念頭において腹腔内ドレーンを注意深く観察することが肝要である.膵瘻合併症の診断,予防と治療について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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