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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻4号

1997年04月発行

私の工夫—手術・処置・手順・30

ヒルシュスプルング病根治手術における器械吻合の工夫

著者: 濱田吉則1 日置紘士郎1

所属機関: 1関西医科大学第2外科

ページ範囲:P.501 - P.501

文献概要

 ヒルシュスプルング病の根治手術術式には,Swenson法,Soave法,Duhamel法などの変法あるいは改良術式が現在広く行われている.われわれはDu-hamel変法の1つで器械吻合を応用したDuhamel-GIA法を行っているので,術式ならびにGIAの使用上の工夫について紹介する.
 新生児期を指ブジー,浣腸などの保存治療で管理できる症例は母親に手技を指導後,外来で経過観察としている.しかし腹満,嘔吐,ときに腸炎を来たし,体重増加も不良な症例には適切な時期に人工肛門を造設する.人工肛門を造設する部位はshort segment typeで2期的手術とする場合はS状結腸に,3期的手術とする場合は右側横行結腸に置く.S状結腸より口側に及ぶ症例では全例3期的手術とし,右側横行結腸に置く.人工肛門造設時は術中迅速病理を必ず行い,神経節細胞の有無を確認する.根治手術は体重6kg,生後6か月を原則としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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