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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻5号

1997年05月発行

文献概要

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・29 大腸

経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー

著者: 金平永二1 大村健二1 木下敬弘1 宇野雄祐1 吉羽秀麿1 渡辺洋宇1

所属機関: 1金沢大学医学部第1外科

ページ範囲:P.559 - P.565

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はじめに
 経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー(TEM)は,Buess1,2)が開発した手術用直腸鏡を用いて,拡大・立体視のもとで外科的腫瘍切除を行う術式である(図1).TEMは高位の直腸にも容易に到達でき,大きなen bloc切除と欠損部の縫合が可能であるという長所を有する.したがって,TEMは大きな広基性腺腫や粘膜癌に対する理想的な切除法と考えられる.最近Windeら3)は直腸早期癌患者における prospective random—ized studyによりTEMと前方切除を比較し,総合的にはTEMのほうが優れていると報告した.
 本稿ではTEMにおける手技のコツや術中トラブルと対処法など,技術面を中心に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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