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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 サイトカインからみた周術期管理

サイトカインと術後臓器障害

著者: 若林剛1 島津元秀1 山本聖一郎1 森末淳1 玉川英史1 原田裕久1 加藤悠太郎1 竹内裕也1 首村智久1 尾原秀明1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.575 - P.580

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 敗血症性ショックの研究から炎症性サイトカインの過剰産生が全身性炎症反応を惹起し,これが臓器微小循環系で好中球—内皮の相互作用から微小循環障害と引き続く臓器障害の原因になることが示された.手術侵襲により炎症性サイトカインが産生され,術後にやはり全身性炎症反応が生ずることから,術後臓器障害の成因として炎症性サイトカインの重要性が注目されている.本稿では臨床例で術後に炎症性サイトカインが産生されることを示し,動物実験からこれらのサイトカインが微小循環障害から臓器障害を惹起する機序を解説し,術後臓器障害の発生における炎症性サイトカインの意義について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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