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特集 サイトカインからみた周術期管理
周術期栄養管理によるサイトカイン産生の修飾
著者: 齋藤英昭1 林明燦1
所属機関: 1東京大学医学部手術部
ページ範囲:P.623 - P.627
文献購入ページに移動 侵襲前後の栄養管理が炎症局所や全身でのTNF,IL-1,IL-6,IL-8,IFN-γなどのサイトカイン産生に影響を与える.これらのサイトカインの適切な産生は生体防衛に,また過剰産生は臓器障害や多臓器不全の発症に関与する.このため侵襲時の栄養管理によってサイトカインの産生を生体に有利な方向に向かわせ,生体の防御力,とくに免疫能を増強し,予後を改善することも可能である.侵襲時のサイトカイン産生に影響を与える栄養管理法としては,栄養投与ルート,グルタミン,脂肪酸,ビタミンC,Eなどの抗酸化物質,微量金属,蛋白同化ホルモンなどがある.本稿ではこのような周術期の栄養管理によるサイトカイン産生の修飾について解説した.
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