icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻6号

1997年06月発行

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・30

大腸

腹腔鏡下直腸前方切除術

著者: 渡邊昌彦1 大上正裕1 寺本龍生1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.699 - P.705

文献概要

はじめに
 腹腔鏡下手術は胆摘術をはじめとして,種々の消化器疾患に応用されるようになった1).なかでも大腸は後腹膜から剥離し十分に授動すれば,小さな皮切で容易に腔外に露出し,切除・吻合を行うことができる2〜4).また,大腸は血管系も単純なため,腹腔鏡下に動静脈を処理することも比較的容易である.したがって,腸疾患は腹腔鏡下手術の良い適応と考え,筆者らは172例の各種腸疾患に対して本法を施行した.しかし,S状結腸下部や直腸の病変に対しては,少なくとも肛側腸管の切離と吻合を腹腔鏡下に行ういわゆる前方切除が必要である.前方切除は様々な腹腔鏡下腸切除の中でも難易度が高く,高度な手技と各種器械の応用力が要求される.
 本稿では前方切除の適応,方法および留意点などについて筆者らの経験をもとに詳述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら