icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻6号

1997年06月発行

特集 輸血後GVHDをめぐる諸問題

〔Editorial〕輸血療法のあり方

著者: 高橋孝喜1

所属機関: 1虎の門病院輸血部

ページ範囲:P.707 - P.708

文献概要

 輸血をめぐる状況の変化が近年益々激しくなっている.1995年7月,輸血用血液も対象に含めた製造物責任法(PL法)が施行されたことに続いて,1996年3月,輸血後移植片対宿主病(輸血後GVHD)に関する訴訟が提起され,さらにそれを受けて,同年4月,厚生省より全国の医療機関に防止策の徹底を求める緊急通達が出されるに至った.いわゆる「薬害AIDS」の解明も,輸血のあり方を厳しく問い直すものといえる.
 PL法の対象である製造物に輸血用血液が該当するかは,下記の①〜③の理由により疑問がある.すなわち,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら