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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻7号

1997年07月発行

文献概要

特集 経腸栄養法—最新の動向

経腸栄養法における合併症とその対策

著者: 城谷典保1 亀岡信悟1

所属機関: 1東京女子医科大学第2外科

ページ範囲:P.871 - P.877

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 経腸経管栄養法は強制栄養であり,実施に伴い合併症が生じることがある.消化器系合併症では,腹部膨満,悪心,嘔吐や下痢が発生しやすい.代謝合併症は,水分過剰投与,高張性脱水,糖代謝異常,必須脂肪酸欠乏症,高窒素血症,高アンモニア血症,肝機能障害,電解質異常,ビタミン欠乏症,微量元素欠乏症などがみられる.感染性合併症としては,吸引性肺炎や栄養剤,器材の汚染による腸炎がある.栄養チューブによる合併症としては,経鼻腔栄養チューブではサイズや材質によるものが多く,胃瘻,腸瘻チューブでは,留置時の手技にまつわり重大な合併症が発生することがある.これらの合併症の原因、診断,処置および予防策について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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