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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻7号

1997年07月発行

臨床報告・1

腸型Behçet病が疑われた多発性結腸潰瘍の1切除例

著者: 井上雄志1 松山秀樹1 手塚秀夫1 杉山勇治1 丸山千文1 大網弘2 吉田勝俊3

所属機関: 1板橋中央総合病院外科 2日本医科大学老人病研究所 3東京女子医科大学附属消化器病センター

ページ範囲:P.949 - P.952

文献概要

はじめに
 Behçet病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍を主症状とする全身性炎症性疾患1)で,その副症状として消化管に難治性潰瘍を有するものは腸型Behçet病と呼ばれている2,3).Behçet病の消化管潰瘍はUI-ⅢやUI-Ⅳといった深い潰瘍を有することが多く,穿孔性腹膜炎を起こし開腹時にはじめて診断されることも少なくない4).今回われわれは術前および虫垂切除術中にも診断困難であり,切除した結腸に40個以上ときわめて多数の潰瘍を伴っていた腸管Behçet病(疑い)の1切除例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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