臨床外科52巻7号

1997年07月発行

臨床報告・1

直腸狭窄をきたした子宮内膜症の1例

著者： 坂口昌幸¹ 久米田茂喜¹ 岩浅武彦¹ 堀利雄¹ 小池綏男² 石井恵子³

所属機関： ¹国立松本病院外科 ²長野県がん検診・救急センター検診部 ³長野県がん検診・救急センター病理部

ページ範囲：P.967 - P.970

はじめに
　腸管子宮内膜症は比較的稀な疾患であるが，下部消化管の鑑別診断では忘れてはならない疾患である^1）．今回われわれは，直腸狭窄をきたし，直腸癌との鑑別が困難であった子宮内膜症の1例を経験したので，若干の文献的考察を加えて報告する．