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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻8号

1997年08月発行

文献概要

特集 Q&A 自動吻合器・縫合器の安全,有効な使い方

(Q2)腸管が攣縮してアンビルの挿入が困難な時,挿入中に腸管が裂けてきたらどうするか.

著者: 小澤壯治1 安藤暢敏1 北川雄光1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.994 - P.995

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 食道切除術や胃切除に伴う消化管再建術にはサーキュラーステイプラーを用いることが多い.このほかにS状結腸切除術や前方切除術においても器械吻合が多用されるが,アンビル挿入に関する注意点は径の細い食道・消化管吻合の場合に代表される.
 食道・胃管吻合,食道・結腸吻合,食道・空腸吻合などが行われるが,アンビル径は25mm以上を用いることを原則としている.食道狭窄などのために口側食道が拡張している場合には28mm径のアンビルを挿入することができる.しかし,口側食道の口径が細く,25mm径のアンビルが挿入できそうにない時には,教室では術後の吻合部狭窄を危惧して,あえて細径の21mm径のアンビルを用いてはいない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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