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特集 Q&A 自動吻合器・縫合器の安全,有効な使い方
(Q14)Billroth ⅠおよびBillroth Ⅱで自動吻合器を使用する際,自動吻合器本体はどこから挿入し,残胃のどの部位で吻合するか.
著者: 西連寺意勲1 小林理1 本橋久彦1
所属機関: 1神奈川県立がんセンター外科第3科
ページ範囲:P.1020 - P.1021
文献購入ページに移動ここでは病変部の胃切除を行うところから説明を始める.十二指腸の切離はB-Ⅰでは十二指腸切離部位に巾着縫合器をかけて切離する.B-ⅡではGIA®60(オートスーチャージャパン)もしくはリニヤーカッター55(エチコンエンドサージェリー)(4列の直列のステイプルの中央を縫合しながら切断する自動縫合器)で切断する.胃の切離は,切離予定線の大彎側1/3に胃の切離予定線に平行に2本のリスター鉗子をかけ,電気メスにて鉗子の間を切離し,さらに,小彎側の胃の切離予定線をGIA®80で切断する(図1).リスター鉗子を外すと,残胃の大彎側寄りの切離端は約4〜5cm開放されており,開放口となる.この開口部から残胃の可動性に合わせて,ILSを残胃内に挿入するのは容易である.アンビル部を外したILS本体を残胃に挿入後,ロブを回しながらcenter rodを胃壁から貫通させる.
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