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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻8号

1997年08月発行

文献概要

特集 Q&A 自動吻合器・縫合器の安全,有効な使い方

(Q16)Billroth Ⅰで自動縫合器を使用し,残胃と十二指腸を三角法で行う利点は.

著者: 森田純二1

所属機関: 1高松赤十字病院外科

ページ範囲:P.1026 - P.1027

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 筆者らの施設では,1989年よりTA®(オートスーチャージャパン)によるBillroth Ⅰ法の再建術を施行し,これまでに約150例を経験した.本法に対する手術術式や利点などについては,すでに報告1〜3)しているが,簡単に術式を紹介しておく.
 通常の胃切除術と同様に血管の処理を行い,幽門輪直下で十二指腸を切離する.十二指腸の断端は,小児用の腸鉗子にて把持しておく.胃の切離線はTA®90にて閉鎖し,staplerに沿って胃を切離し胃切除術を完了する.残胃の大彎側に比較的余裕を持って鉗子をかけ十二指腸断端と近づける.十二指腸断端との口径を考え,staplerの一部を切除する.吻合はまず後壁から開始するが,残胃ならびに十二指腸に適宜指示糸やアリスなどで引き寄せ,図1のようにTA®にて後壁を内翻して形成する.余剰の組織は適宜切除する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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