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特集 Q&A 自動吻合器・縫合器の安全,有効な使い方
(Q22)Double Stapling Anastomosis(DSA)で縫合不全を起こさないコツは.
著者: 森田隆幸1 中村文彦1 今充2
所属機関: 1弘前大学医学部第2外科 2財団法人双仁会厚生病院
ページ範囲:P.1040 - P.1041
文献購入ページに移動Double stapling anastomosis(DSA)の普及により,下部直腸癌に対しても肛門括約筋温存手術が積極的に採用されるようになったが,逆に,縫合不全のriskも増すと考えなければならない.その理由の第1として,肛門管近傍に近づくほど腸管壁が厚くなることが挙げられる.直腸断端の閉鎖には,TA®55(オートスーチャージャパン)やTL60,TLH30(エチコンエンドサージェリー)を用いているが,炎症性浮腫などにより腸管の肥厚がある場合には,リニヤーステイプラーでの過度の締めつけにより組織が挫滅され,dog earのstaple lineから漏れを生じることがある.TL60,TLH 30では用手的に締めつけの加減ができるなどの利点もあり,各種リニヤーステイプラーの特性をよく理解し使用すべきである.
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