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文献詳細

雑誌文献

臨床外科52巻8号

1997年08月発行

特集 Q&A 自動吻合器・縫合器の安全,有効な使い方

(Q24)膵切除に自動縫合器・吻合器は有効か.

著者: 升田吉雄1

所属機関: 1松戸市立病院外科

ページ範囲:P.1044 - P.1045

文献概要

はじめに
 今日,自動縫合器[TA®(オートスーチャージャパン),RL(エチコンエンドサージェリー)]および自動吻合器[PCEEA®,GIA®(オートスーチャージャパン),ILS,PLC(エチコンエンドサージェリー)]は,その簡便性および信頼性の向上によって広く有用性を認められ,健保適用の範囲も徐々に拡大されてきた.しかし健保適用外であっても,自動縫合器・吻合器の使用が有効な手段となる手技があるが,膵臓切離・断端の処理もそのひとつである.
 膵臓切離に際しては蛋白分解酵素を主成分とした膵外分泌液の漏出による膿瘍・膵液瘻の形成や,自己組織消化に伴いリンパ郭清により,むき出しとなった主要な血管の破綻に起因する大出血などの術後合併症の発症を未然に防ぎ,その断端処理を簡便かつ確実・迅速に行うことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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