文献詳細
外科医のための局所解剖学序説・13
文献概要
胸部の最後に食道にまつわるエピソードをとりあげる.食道空置バイパス術の業績をたどると,Roux Cの仕事までさかのぼることができる.しかし彼の手術は,結果においても,評価の上でも,決して歯切れのいいものでなく,紆余曲折した.
有名なRoux-en-Y loopを頸部まで持ち上げたのは,最初から意図されたものでなく,術中に決定された.このようなことは新しい術式が世に出る時,前回のGrahamの肺全摘でもそうであったようにしばしば起きる.
有名なRoux-en-Y loopを頸部まで持ち上げたのは,最初から意図されたものでなく,術中に決定された.このようなことは新しい術式が世に出る時,前回のGrahamの肺全摘でもそうであったようにしばしば起きる.
掲載誌情報