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外科医のための局所解剖学序説・13
胸部の構造 8
著者: 佐々木克典1
所属機関: 1山形大学医学部解剖学第一講座
ページ範囲:P.1055 - P.1063
文献購入ページに移動 胸部の最後に食道にまつわるエピソードをとりあげる.食道空置バイパス術の業績をたどると,Roux Cの仕事までさかのぼることができる.しかし彼の手術は,結果においても,評価の上でも,決して歯切れのいいものでなく,紆余曲折した.
有名なRoux-en-Y loopを頸部まで持ち上げたのは,最初から意図されたものでなく,術中に決定された.このようなことは新しい術式が世に出る時,前回のGrahamの肺全摘でもそうであったようにしばしば起きる.
有名なRoux-en-Y loopを頸部まで持ち上げたのは,最初から意図されたものでなく,術中に決定された.このようなことは新しい術式が世に出る時,前回のGrahamの肺全摘でもそうであったようにしばしば起きる.
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