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臨床報告・1
直腸内分泌細胞癌の1例
著者: 石田雅俊1 山田正治1 宮田幹世1 川﨑靖仁1 下向博洋1 高橋良和1
所属機関: 1大阪船員保険病院外科
ページ範囲:P.1209 - P.1212
文献購入ページに移動消化管の内分泌細胞由来の腫瘍はカルチノイド腫瘍として総称されてきたが,近年そのなかでも非常に悪性度の高い内分泌細胞癌(EC)と悪性度の低い典型的カルチノイド(CC)に分類されるようになってきた1).ECの発生頻度は非常に低いが,全消化管中で直腸は部位的に頻度が低く1),検索し得た範囲内では本邦で過去に12例のみである(表1)2-5)、われわれは,今回新たに直腸内分泌細胞癌を経験し,直腸の典型的カルチノイド腫瘍と癌関連遺伝子蛋白を含めた免疫組織学的検討を加えたので報告する.
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