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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻1号

1998年01月発行

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・37

肝・胆・膵・脾

経胆嚢管的総胆管結石摘出術

著者: 木村泰三1 川辺昭浩2 桜町俊二2 小林利彦2 吉田雅行2

所属機関: 1富士宮市立病院外科 2浜松医科大学第1外科

ページ範囲:P.5 - P.10

文献概要

はじめに
 胆嚢結石の標準術式が腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy:以下,LC)となった今日,胆嚢胆管結石に対してどのような治療を行うのが良いかについては議論のあるところであろう.現時点で最も多く採用されている方法は,内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)(あるいはバルーン拡張術(EPBD))+LCであると思われる.しかし,LCと同時に経胆嚢管的に胆管結石も摘出できる(一期的切石)のであれば,乳頭機能の温存,患者に与える苦痛の軽減,入院期間の短縮,医療費の節約1)などを考えると,一期的切石が理想的方法であろう.にもかかわらずなかなか普及しない理由は,手技の難度が比較的高いことにあるが,種々の器具・器械の開発,手技の工夫により次第に容易な手技となってきている.ここでは筆者らの用いている器具を紹介し,手術手技の要点を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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