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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻1号

1998年01月発行

文献概要

特集 胆道ドレナージを考える 2.PTCDか,ENBDか

閉塞性黄疸症例に対する経皮経肝的減黄術

著者: 植田俊夫1 大島進2 近藤礎3

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院特殊救急部 2西宮市立中央市民病院外科 3関西労災病院外科

ページ範囲:P.27 - P.30

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 経皮経肝的胆道減黄手技実施後胆道出血の発症率は5.1%(重篤な出血例発症率は0.8%),胸腔関連の合併症発症率は2.7%,手技に関連する死亡率は0.3%であり,容認できる範囲と考える.経皮経肝的胆道減黄手技に続いて種々の診断・治療面での有用な手技を容易に繰り返し実施できるゆえに,閉塞性黄疸に対しては疾患の内容を問わず,経皮経肝的胆道減黄術が第一選択と考える.それらの手技は(1)反復胆道造影,(2)PTCS,(3)長期間QOLを維持できる術前減黄手技,(4)手術非適応悪性黄疸に対するtubeやEMSによる内瘻術である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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