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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻1号

1998年01月発行

文献概要

特集 胆道ドレナージを考える 3.EST付加は必要か

内視鏡的緊急胆道ドレナージ—EST付加・ENBDの意義

著者: 栗栖茂1

所属機関: 1兵庫県立淡路病院外科

ページ範囲:P.37 - P.41

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 総胆管結石嵌頓に対する緊急胆管ドレナージに関して,ESTを付加したENBDの有用性と手技の実際について報告する.1984年から1996年までの13年間の緊急胆道ドレナージ症例は302例(内視鏡的249,経皮的39,緊急手術14)であった.初期はESTを行わないENBDが主流で,成功率94%,ドレナージ不良による死亡と膵炎を各1例経験したが,1992年以後積極的にESTを付加することによってドレナージ成功率は100%に向上した.乳頭に嵌頓した結石を突き上げ,主としてガイドワイヤーを用いる方法によってESTを付加し,7FrENBDを挿人した.EST付加は処置具の安定した活用とドレナージ効果において有用であった.乳頭切開範囲は可及的に小切開とし,小切開ESTでは乳頭機能は温存された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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