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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻1号

1998年01月発行

文献概要

特集 胆道ドレナージを考える

6.PTCD施行後の減黄不良例と対策

著者: 小西一朗1 上田順彦1 永川宅和2

所属機関: 1富山市民病院外科 2金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.67 - P.70

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 PTCD 260例(胆嚢癌48例,胆管癌81例,膵頭部癌59例,十二指腸乳頭部癌11例,総胆管結石嵌頓20例,胃癌再発リンパ節転移25例,その他16例)を対象として,減黄効果を得るための工夫,減黄率b値に基づく胆管閉塞部位別の減黄効果,さらに減黄不良例に対する対策を検討した.減黄有効例は,上部閉塞88例中80例(90.9%),中下部閉塞172例中158例(91.9%)で,減黄不良例はそれぞれ8例,14例であった.減黄不良22例のうち,肝腹膜転移がなく根治術が可能と診断された膵胆道系原発癌7例(胆嚢癌1例,中下部胆管癌5例,膵頭部癌1例)に対し,胆汁酸製剤投与に加え白己排出胆汁100ml/日の飲用を行い,減黄効果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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