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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻1号

1998年01月発行

臨床報告・1

ハロペリドールにより管状腺腫が授乳性腺腫に変化したと考えられた1例

著者: 長田啓嗣1 濱畑哲造2 林宏一3 山本隆一4

所属機関: 1総合病院南大阪病院外科 2藍野病院外科 3藍野病院精神・神経科 4大阪医科大学中央検査部病理

ページ範囲:P.109 - P.112

文献概要

はじめに
 乳腺の良性上皮性腫瘍は,乳癌取扱い規約1)によると1)乳管内乳頭腫,2)乳頭部腺腫,3)腺腫に分類され,さらに腺腫は管状腺腫と授乳性腺腫に亜分類されている.Hertelら2)は管状腺腫が妊娠・授乳期において授乳性腺腫に変化すると推測している.しかし,管状腺腫が授乳性腺腫に変化した症例の報告は見当たらない.今回,ハロペリドール投与中患者の多発性乳房腫瘤を摘出したところ,管状腺腫と授乳性腺腫が混在する組織像を呈した興味深い症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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