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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻10号

1998年10月発行

文献概要

特集 胃癌術後補助化学療法をめぐって

抗癌剤感受性試験と補助化学療法—これまでの総括

著者: 久保田哲朗1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1279 - P.1284

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 胃癌補助化学療法の生存期間延長における有用性の結論はcontroversialである.われわれはMTTアッセイ,HDRAを用いて胃癌補助化学療法選択における抗癌剤感受性試験の有用性を検討してきた.少なくとも低感受性群に対する補助化学療法は手術単独群に比して生存期間を延長する可能性は低く,一律に補助化学療法を行うことは避けるべきである.しかし化学療法によりメリットを受ける感受性群も同時に存在する.ブラインド法により行われたグループ研究を含めた複数のretrospective studyにおいて,感受性試験は補助化学療法選択に有用であり,現在prospective studyによる確認が進行中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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