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特集 胃癌術後補助化学療法をめぐって
抗癌剤感受性試験と補助化学療法—これまでの総括
著者: 久保田哲朗1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科
ページ範囲:P.1279 - P.1284
文献購入ページに移動 胃癌補助化学療法の生存期間延長における有用性の結論はcontroversialである.われわれはMTTアッセイ,HDRAを用いて胃癌補助化学療法選択における抗癌剤感受性試験の有用性を検討してきた.少なくとも低感受性群に対する補助化学療法は手術単独群に比して生存期間を延長する可能性は低く,一律に補助化学療法を行うことは避けるべきである.しかし化学療法によりメリットを受ける感受性群も同時に存在する.ブラインド法により行われたグループ研究を含めた複数のretrospective studyにおいて,感受性試験は補助化学療法選択に有用であり,現在prospective studyによる確認が進行中である.
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