icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻10号

1998年10月発行

私の工夫—手術・処置・手順・46

Tチューブ挿入時の早期抜去対策の工夫—大網を利用する方法

著者: 岡崎誠1

所属機関: 1兵庫県立西宮病院外科

ページ範囲:P.1301 - P.1302

文献概要

1.はじめに
 最近,総胆管結石に対する手術は,EST+腹腔鏡下胆嚢摘出術や腹腔鏡を利用した胆管切開法が提唱されている.しかし,通常の開腹手術で総胆管を切開し,Tチューブ挿入の従来の方法を施行している施設も多いと思われる.この方法の利点は,安全に比較的短時間で行えることである.欠点は,Tチューブ挿入に伴う合併症が時々あること,Tチューブ抜去まで約3週間を要することである.また,高齢者や糖尿病や肝硬変合併などの患者では,瘻孔形成不全が時々見られ,Tチューブ抜去後発熱,激痛,ときには胆汁漏がみられることがある.その対策として以下のように工夫した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら