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臨床報告・1
MRI検査で発生部位を推定しえた後腹膜神経鞘腫の1例
著者: 馬場秀文1 田中克典1 菅重尚1 三浦弘志2 今井裕2 佐藤秀昭3
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会立川病院外科 2国家公務員共済組合連合会立川病院放射線科 3国家公務員共済組合連合会立川病院健診センター
ページ範囲:P.1347 - P.1351
文献購入ページに移動神経鞘腫は末梢神経のSchwann細胞から発生する腫瘍で,好発部位は頭頸部および四肢であり,後腹膜原発は比較的稀とされている1).また,その術前診断は特有の症状を認めないため困難なことが多い.今回われわれは,腹部超音波検査で後腹膜腫瘍,MRI検査で腰方形筋の前面を走行する腰神経叢から分枝した末梢神経由来の神経原性腫瘍と診断し,摘出標本の病理組織学的所見より同神経より発生した良性神経鞘腫と確定診断された症例を経験したので報告する.
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