文献詳細
文献概要
特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅱ.組織別の縫合・吻合法
マイクロサージャリーによる血管吻合
著者: 薄井正道1
所属機関: 1札幌医科大学医学部整形外科
ページ範囲:P.62 - P.66
文献購入ページに移動はじめに
マイクロサージャリーによる血管吻合とは,顕微鏡下に行う直径1mm前後の血管吻合を意味する.
この方法は1960年Jacobson and Suarezにより紹介された1).1965年奈良医科大学の小松,玉井2)は完全切断母指の再接着に世界で初めて成功した.これがmicrovascular surgeryの臨床応用の幕開けとなった.それからわずか2年後にイギリスのCobbett3)は母指欠損例の再建に,第1足趾の移植を行った.これがmicrovascular surgeryを用いた血管柄付き遊離自家組織移植による各種の再建術の始まりとされている.
マイクロサージャリーによる血管吻合とは,顕微鏡下に行う直径1mm前後の血管吻合を意味する.
この方法は1960年Jacobson and Suarezにより紹介された1).1965年奈良医科大学の小松,玉井2)は完全切断母指の再接着に世界で初めて成功した.これがmicrovascular surgeryの臨床応用の幕開けとなった.それからわずか2年後にイギリスのCobbett3)は母指欠損例の再建に,第1足趾の移植を行った.これがmicrovascular surgeryを用いた血管柄付き遊離自家組織移植による各種の再建術の始まりとされている.
掲載誌情報