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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

特集 縫合・吻合法のバイブル

Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 2.呼吸器

気管,気管支の縫合・吻合

著者: 土屋了介1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.91 - P.96

文献概要

はじめに
 気管,気管支の縫合・吻合は気管支断端処理(閉鎖)と気管—気管支吻合とに分けることができる.断端処理は最近では器械処理が多くなったが,気管支癌で癌の浸潤が肺葉気管支から主気管支にかかっているような症例では,気管支断端での癌の浸潤の状況が切除範囲や術式の選択に影響するので,用手処理が必要となることも多い.気管—気管支の吻合は,気管や主気管を管状に切除した後の気管—気管吻合や主気管支の気管支—気管支吻合のように口径差のない吻合と,気管と気管支との吻合のように口径差のある吻合とでは難易度に大きな差がある.口径差のある吻合では口径差の調整にコツを要し,これがポイントであり,ピットフォールにもなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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