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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 5.胃

幽門側胃切除後の空腸パウチの縫合・吻合(器械・手縫い)

著者: 才川義朗1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.185 - P.188

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はじめに
 空腸パウチは代用胃として胃切後の各種愁訴の改善を目的とする.胃亜全摘後の再建としての空腸パウチは1949年にSteinbergらにより試みられた1).当初はすべての吻合が手縫いであり,その煩雑さとその合併症により広く普及はしなかった.しかし器械吻合器の改良により,吻合部位の多い本術式の安全性,簡便性,迅速性が確保され,臨床的に消化機能再構築・術後のQOL向上の面で良好な結果が得られるようになり,標準再建術式の1つとなってきた.ここでは,再建方法として二重空腸嚢ダブルトラクト法および空腸パウチ間置法につき簡潔に触れ,本題として,空腸パウチの作製方法と幽門側胃切除後残胃—空腸パウチ吻合につき記した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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