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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 5.胃

十二指腸断端の縫合閉鎖(器械縫合)

著者: 大谷吉秀1 石川洋一郎1 横山剛義1 久保田哲朗1 熊井浩一郎1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.204 - P.205

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はじめに
 十二指腸断端の処理は胃全摘術(Roux-Y再建),幽門側胃切除術(Billroth-Ⅱ法再建,Roux-Y再建)などの手術の過程で必要な手技である.十二指腸では胆汁や膵液をはじめ多量の消化液が分泌されるので,縫合不全を生じると腸瘻を形成し,治療に難渋することが多い.
 器械を用いた縫合閉鎖は初心者が行っても熟練した外科医が行っても大差なく,良好な結果が得られることが大きな利点である.しかし,実際には器械の使用の前段階として腸管をどのように処理するか,さらに当然のことながら縫合器の使用法について熟知していなければならない.そもそも患者の状態や局所の状況から,縫合する腸管が器械縫合に適しているかどうかの判断も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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