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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 6.小腸

小腸切開部の縫合閉鎖(手縫い)

著者: 安達洋祐1

所属機関: 1大分医科大学第1外科

ページ範囲:P.230 - P.232

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手順
 小腸の切開は小範囲であれば腸管軸に直交する横切開がよい.なぜなら小腸に分布する支配血管を損傷せず,蠕動に重要な輪状筋を横断しないからである.また,小腸の輪状ひだに沿っているため粘膜面の縫合がきれいに行えるし,縫合部が狭窄する心配もない.切開はもちろん腸間膜の対側におく.
 縫合閉鎖はAlbert-Lembert縫合もしくはlayer-to-layerの層々縫合で行う.連続縫合でも結節縫合でもよいが,経験の浅い者はより安全な結節縫合を選ぶべきであろう1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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