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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 7.大腸

右半結腸切除における小腸—結腸器械吻合

著者: 渡邊昌彦1 寺本龍生1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.245 - P.247

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はじめに
 腹腔鏡下右結腸切除の吻合では,剥離・授動の後に腸管を体外に露出して切除,吻合する体外法(extracorporeal method)が一般的である1〜3)
 体外法は手縫い吻合でもよいが,通常筆者らは器械吻合を用いている.本法では小さな創から腸管を露出するためうっ血による浮腫を招きやすく,その結果吻合後に体内への還納が困難になることがある.したがって,迅速かつ確実な吻合を行うためには,器械吻合とくに機能的端々吻合(functional end-to-end anastomosis)が適している4〜6).この吻合法は腹腔鏡下手術のみならず,開腹手術でも短時間に清潔で確実な吻合が行えるので,とくに緊急手術では有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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