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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

特集 縫合・吻合法のバイブル

Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 7.大腸

結腸亜全摘術後の器械による回腸—直腸吻合

著者: 福島恒男1 小金井一隆1 篠崎大1 木村英明1

所属機関: 1横浜市民病院外科

ページ範囲:P.251 - P.253

文献概要

はじめに
 結腸亜全摘が必要になる疾患は限られており,潰瘍性大腸炎,Crohn病,多発性大腸癌,多発性大腸ポリープ,家族性大腸腺腫症,広範な虚血性大腸炎などである.器械吻合は大きく分けると腹部のみで吻合が完了する方法と肛門から器械を挿入して吻合する方法がある.後者が一般的であるが,肛門狭窄があり,器械の挿入が困難な場合,肛門側に入る人手がない場合などには腹部のみで行う.また,直腸側の断端の処置もroticulatorを用いてdouble stapling techniqueで行う方法と,直腸断端を閉鎖しないで吻合する方法に分けられる.ここでは標準的な,回腸と直腸の断端を巾着縫合器を用いてpurse string sutureをかけて吻合する方法を述べ,roticulatorを用いたdoublestapling techniqueにも言及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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