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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 7.大腸

ハルトマン術式の肛門側縫合閉鎖

著者: 山本康久1

所属機関: 1川崎医科大学消化器外科

ページ範囲:P.281 - P.283

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はじめに
 Hartmann手術は大腸癌,結腸憩室穿孔,炎症性腸疾患,放射線照射後の下血などさまざまな病態に適用される術式である.その選択にあたっては患者の全身状態はもとより,緊急手術か待機手術か,さらに永久的か一時的かも重要な因子となる.
 本法の特徴は人工肛門の造設を余儀なくされる反面,ショックに陥った重症患者の救命をはじめとし,急性期症状の改善,過度な手術侵襲の回避などを主目的とするものである.したがって,切離線の部位,切除範囲,肛門側断端の処理方法は,それぞれの疾患に応じた対応が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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