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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 9.膵・脾

膵管—空腸側々吻合(Freyの手術)

著者: 江川新一1 澁谷和彦1 砂村眞琴1 武田和憲1 小針雅男1 松野正紀1

所属機関: 1東北大学医学部第1外科

ページ範囲:P.340 - P.343

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はじめに
 膵管—空腸側々吻合術は5mm以上の主膵管の拡張と多発性の狭窄(chain-of-lakes)を伴う慢性膵炎に対して行われ,膵内外分泌機能を温存しながら主膵管内の切石と減圧を行うことを目的としている.従来Puestow1),Partington2)の膵管—空腸側々吻合術が広く行われてきたが,膵頭部に腫瘤形成がある場合や,膵鉤状突起に膵石が多数存在する症例では病態の改善を期待するのは難しいため,教室では慢性膵炎に対して膵頭部の芯抜き(coring out)を行うFreyの手術3)を行っている,本稿においてはFreyの手術を中心に膵管—空腸側々吻合の要領を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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