文献詳細
特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 10.その他
文献概要
はじめに
今日,乳癌に対する標準手術術式は縮小傾向にあり,定型的乳房切除術から胸筋温存乳房切除術1)へと移行し,さらに乳房温存療法2)の普及も着実に進んでいる.乳房温存療法を施行するに当たって留意すべき点は,乳房切除術と同等の治療成績を得ることと,同時に乳癌患者のquality oflife,ことに美容上の要因を高めることである.したがって,乳房温存手術施行時には美しい乳房を残すように十分に配慮し,手術手技上の工夫を凝らす必要がある.美容上の要因を考慮した乳腺円状部分切除術2)施行時における乳腺欠損部補填,および乳腺実質縫合の実際を紹介する.
今日,乳癌に対する標準手術術式は縮小傾向にあり,定型的乳房切除術から胸筋温存乳房切除術1)へと移行し,さらに乳房温存療法2)の普及も着実に進んでいる.乳房温存療法を施行するに当たって留意すべき点は,乳房切除術と同等の治療成績を得ることと,同時に乳癌患者のquality oflife,ことに美容上の要因を高めることである.したがって,乳房温存手術施行時には美しい乳房を残すように十分に配慮し,手術手技上の工夫を凝らす必要がある.美容上の要因を考慮した乳腺円状部分切除術2)施行時における乳腺欠損部補填,および乳腺実質縫合の実際を紹介する.
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