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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻11号

1998年10月発行

文献概要

特集 縫合・吻合法のバイブル Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 10.その他

膀胱の縫合

著者: 中村薫1 山本泰秀1

所属機関: 1川崎市立川崎病院泌尿器科

ページ範囲:P.376 - P.379

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はじめに
 膀胱縫合の基本について,(1)前壁の部分切除,(2)後壁の部分切除,(3)つぎに損傷部位が膀胱三角部あるいは後壁に広い範囲で起こっていて,膀胱拡大が必要な場合の膀胱縫合について解説する.
 膀胱縫合が適応となるのは膀胱部分切除である.泌尿器科領域では膀胱部分切除は膀胱腫瘍において経尿道的切除(TUR)では切除困難な腫瘍,あるいは原則として膀胱全摘の適応となる浸潤性膀胱癌で,全身状態が悪くてmajor surgeryに耐えられない高齢者患者の姑息的手術法として施行されている(ただし膀胱癌は多中心性の発生であり,浸潤癌ではすでにリンパ節転移をきたしていることも多いので,積極的に膀胱部分切除は行われていない).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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