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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻12号

1998年11月発行

文献概要

カラーグラフ 消化器の機能温存・再建手術・3

咽頭,喉頭,食道切除後の噴門食道管挙上による発声機能再建術—T・E・Gダブルシャント法

著者: 池内駿之12

所属機関: 1国立病院東京医療センター外科 2国立病院東京医療センター臨床研究部

ページ範囲:P.1385 - P.1389

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はじめに
 下咽頭,頸部食道に浸潤する癌により咽頭,喉頭,食道が摘除されることが多い.胃管などによる食道再建により食事摂取は可能となるが,音声は失うこととなる.胃管による自然発声は稀に可能となることがあるが,ほとんどの例で不可能である.気管と胃などとのダイレクトシャントは胃液の気道への誤嚥の問題,胃管血流の虚血が懸念され,無理があるように思われる.そこで,筆者は13年前より下部食道噴門接合部の生理学的逆流防止機構を用いた誤嚥のない,発声効率のよい音声再建法T・E・Gダブルシャント法を考按した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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