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カラーグラフ 消化器の機能温存・再建手術・3
咽頭,喉頭,食道切除後の噴門食道管挙上による発声機能再建術—T・E・Gダブルシャント法
著者: 池内駿之12
所属機関: 1国立病院東京医療センター外科 2国立病院東京医療センター臨床研究部
ページ範囲:P.1385 - P.1389
文献購入ページに移動下咽頭,頸部食道に浸潤する癌により咽頭,喉頭,食道が摘除されることが多い.胃管などによる食道再建により食事摂取は可能となるが,音声は失うこととなる.胃管による自然発声は稀に可能となることがあるが,ほとんどの例で不可能である.気管と胃などとのダイレクトシャントは胃液の気道への誤嚥の問題,胃管血流の虚血が懸念され,無理があるように思われる.そこで,筆者は13年前より下部食道噴門接合部の生理学的逆流防止機構を用いた誤嚥のない,発声効率のよい音声再建法T・E・Gダブルシャント法を考按した.
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