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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻12号

1998年11月発行

特集 肝癌治療のupdate

Ⅰ.非手術的治療法の適応と限界

1.肝細胞癌に対するマイクロ波凝固壊死療法の適応と限界

著者: 奥田康司1 木下壽文1 斉藤如由1

所属機関: 1久留米大学医学部外科

ページ範囲:P.1395 - P.1399

文献概要

 肝細胞癌に対するマイクロウェーブ凝固壊死療法(MCN)298例の治療経験を報告する.298例中92例が再発症例で,13例が臨床病期Ⅲの肝機能不良例,168例が多発例であった.腫瘍病期別の累積生存率には差は認められず,肝機能不良例,多発例に対する治療として有用であった.単発例で肝切除とMCNの予後の比較をしたところ,多変量解析にて腫瘍径が41mm以上の例では,MCNは有意に予後が不良であったが,腫瘍径40mm以下の例では肝切除とMCNで予後の差は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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