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文献概要
私の工夫—手術・処置・手順・47
open tension-freeヘルニア修復術における接着剤によるメッシュ固定
著者: 山本俊二1 中野正人1 坂野茂1 山本正之1
所属機関: 1神鋼病院外科
ページ範囲:P.1467 - P.1468
文献購入ページに移動ヘルニア嚢の剥離を十分に高位(ヘルニア門の奥)まで行い,ヘルニア門を全周にわたり同定する.ヘルニア嚢は結紮・切離する.ヘルニア門(外鼠径ヘルニアでは内鼠径輪,内鼠径ヘルニアではHesselbach三角,大腿ヘルニアでは大腿輪,再発ヘルニアでは再発部)にプラグを挿入して,ヘルニア門の閉鎖を行う.ヘルニア門の周囲の組織に針糸を用いて,4針縫合・固定する.Biobond®をプラグの縁に塗布する(図1).約10秒で接着固定が完了する.次に,鼠径管後壁にパッチを当て,パッチの外側に作製したスリットの部分に精索を通す.パッチの内側下縁を恥骨結節前面に,下縁を鼠径靱帯のshelving edgeに,針糸を用いて各々2針ずつ縫合・固定する.
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