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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻12号

1998年11月発行

臨床報告・1

リンパ節転移陽性で6mm径十二指腸カルチノイドの術後長期生存の1例

著者: 小西一朗1 二上文夫2 上田順彦1 広野禎介1 斉藤勝彦3

所属機関: 1国立山中病院外科 2富山市民病院外科 3富山市民病院病理

ページ範囲:P.1509 - P.1512

文献概要

はじめに
 消化管のカルチノイドは,ほぼ全例が悪性であるといわれている1).本邦カルチノイド2,504例の集計2)をみると,十二指腸カルチノイドにおけるリンパ節転移は254例中45例,35%にみられたと報告されているが,腫瘍径別の分類はなされていない.一方,真次らの報告3)によれば,腫瘍径10mm未満の十二指腸カルチノイド47例でリンパ節転移をみた症例はない.今回われわれは,腫瘍径6mmでNo.13a,17a,17bリンパ節に転移を認め,膵頭十二指腸切除術(以下,PD)施行後6年4か月を経て健在な十二指腸カルチノイドの1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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