文献詳細
臨床報告・3
文献概要
はじめに
1909年,Chevalier Jacksonにより気管切開術はその手術適応や手技が確立された.1990年,オーストラリアのGriggsら1)はSeldinger法およびガイドワイヤー・ダイレーティング鉗子(鉗子の先端部にガイドワイヤーを通す穴があいている)を用いた経皮的気管切開術を考案した.単純でありベッドサイドで簡単に行うことができ,重症患者を手術室まで移動させる必要がないという利点がある.
今回われわれは,Griggsらにより開発されたPortex Percutaneous Tracheostomy Kit®を試用した.本術式は安全,迅速,容易に気管切開が可能と思われたので,われわれの行っている手技,症例を呈示し,標準的気管切開術(以下,ST)と経皮的気管切開術(以下,PCT)との比較を文献的に検討したので報告する.
1909年,Chevalier Jacksonにより気管切開術はその手術適応や手技が確立された.1990年,オーストラリアのGriggsら1)はSeldinger法およびガイドワイヤー・ダイレーティング鉗子(鉗子の先端部にガイドワイヤーを通す穴があいている)を用いた経皮的気管切開術を考案した.単純でありベッドサイドで簡単に行うことができ,重症患者を手術室まで移動させる必要がないという利点がある.
今回われわれは,Griggsらにより開発されたPortex Percutaneous Tracheostomy Kit®を試用した.本術式は安全,迅速,容易に気管切開が可能と思われたので,われわれの行っている手技,症例を呈示し,標準的気管切開術(以下,ST)と経皮的気管切開術(以下,PCT)との比較を文献的に検討したので報告する.
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