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文献詳細

雑誌文献

臨床外科53巻13号

1998年12月発行

文献概要

カラーグラフ 消化器の機能温存・再建手術・4

幽門保存胃切除術—とくに幽門下動脈の温存法について

著者: 沢井清司1 阪倉長平1 大辻英吾1 北村和也1 谷口弘毅1 萩原明於1 山口俊晴1

所属機関: 1京都府立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1529 - P.1534

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はじめに
 幽門保存胃切除術(PPG)は胆汁の胃への逆流がなく,胃の貯留能も保たれるので,胃中部の早期胃癌に対して多く行われるようになってきている.
 PPGを行う際,根治性を高めるために幽門上リンパ節(No.5)および幽門下リンパ節(No.6)を郭清すると1),残される幽門の血流が障害され縫合不全や吻合部狭窄の原因となることがある.一方,No.5またはNo.6リンパ節郭清が不要な症例を適応とすると,適応症例がかなり限られてしまう2,3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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