文献詳細
特集 外科・形成外科の連携と展望
文献概要
腹壁欠損に対しては鼠径皮弁,腹直筋皮弁,外腹斜筋筋膜弁,大腿張筋皮弁,大腿直筋皮弁などの再建術がある.長期有効性から考えれば小欠損であっても人工材料は避け,自家筋膜移植を第1選択としたい.これまで再建が難しかった広範囲腹壁欠損に対して,近年マイクロサージャリーを用いた遊離筋皮弁移植術が導入された.広範囲欠損例に対しては単なる閉鎖ではなく,神経付き筋皮弁移植による腹筋機能を持つ腹壁の再建を目標としたい.
掲載誌情報